FIRE目指すなら 〈投資方針を考える〉
FIREを目指す?
”FIRE” 缶コーヒーではありません。
この略語をお恥ずかしながら、今年になって知りました。。
念のため、表記しますと、
F・・・Financial(経済的)
I・・・Independence(独立)
R・・・Retire(引退・退職)
E・・・Early(早期に)
ということで、
『経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメント』
だそうです。しかも2010年代から欧米で注目されてるとか・・・。
10年情報収集が遅い自分に愕然とします。山奥では情報が遅いのか。
ただ、救いだったのは、この考え方をある意味、この10年以上目指してきたところがあり、資産投資にせよ、自己投資にせよ、
「お金のために労働者として働き続けることからの解放」
をどこか頭の片隅におきながら、動いてきた感はありました。
ここでいう「FIRE」は
「経済的自立」を「早期に」できることで、「実質的に引退」すること
なので、安定収入を得られることができれば、ひとまず達成することになります。
私の場合は、「株式投資で資産を増やして、最終的に配当収入で必要な生活収入を賄える」くらいをこっそり夢見てきたので、結果的に「FIRE」目指してたじゃん!という共感を持てたのでした。
ちなみに、もし引退できる経済レベルになっても、仕事的なコトはしたほうがいいんだろうと思います。
それがボランティア的であっても、非営利なことであっても、社会やヒトとの接点がなくなってしまうことは避けなければならないと感じます。
(引きこもり傾向があるため、取らぬ狸の将来への自戒をふくめ・・)
わたしの投資方針
私の投資方針、などとえらそうなことはいえませんが、
〈リーマンショック前に株投資を始めて、大損〉
を経験したことから、行き当たりばったりの投資の怖さは知ってます。
そのため、「5年後・10年後に価値が上がってたら良し!」
というくらいの長い目でみていたいと思ってます。
1年後に上がるか下がるか?というのはプロでも難しい。ギャンブルに近い。
しかし、「10年後30年後の未来を予測して、動いている投資家がいるならば、そこに乗っかりたい。」という欲深さは持ち合わせてます。
その考えから行き着いたところが、「ソフトバンクグループ(SBG)」への投資でした。
SBGとその仲間たち
SBGは良くも悪くも投資業界・ビジネス業界を賑わせていますが、
基本的な戦略は 「テクノロジー系企業」に投資する と理解してます。
孫正義社長の言葉でいえば「AI群戦略」になりますが、これから大幅に伸びるであろうAI系企業に投資している企業グループとなっています。
AIを駆使して未来を変革しようとする企業群に投資するということは、本来「グロース株」〔成長を期待している投資先〕ということになりますが、
現在SBGが保有する株主価値が、SBGの時価総額の2倍近くあるため、「バリュー株」〔株価が割安な投資先〕の要素も持ち合わせていると感じています。
その他としてSVF(ソフトバンクビジョンファンド)のこともありますが、書き始めると相当ラチがあかなくなるので割愛。(SVFへの考え方等は別の機会に)
総合的にみて将来の株式価値が増大する確率が高いと判断し、SBGとその仲間たちに投資しておこう という投資方針になりました。
一方で、別の角度から感覚的にいうならば、「世界で有数の、とんでもない成功をしている投資家(孫さん)のビジョンに投資しとけばいい!」ということになるかもしれません。それはある意味盲信といえるかもしれませんが。。
投資方針の考え方
私の浅はかな投資経験では、「どの銘柄が伸びるかわからない・・」のが正直なところ。
投資を始めた人々の多くは、個別株への投資リスクを避けるため、「投資信託」「インデックス」「ETF銘柄」「高配当銘柄」などといった、比較的わかりやすい、低リスク?先に投資することのほうが現実的でしょう。米国株系ETFも長期でみればしっかり伸びてるし。
しかし、それらの投資をして5年後、10年後にFIREへとたどり着けるかといえば、世界の景気・日本の景気次第のところが大きい。その国の経済が伸びれば、市場価値も上がる傾向が強い。
個人的な現時点の運用資金からFIREを目指すには、3~4倍以上の運用実績が求められるため、世の景気まかせにするのはこれまた運まかせだなと思うわけであります。比較的安全ではあるが、FIREへは遠い道のり。
そういう面では、SBGはいわば「高レバレッジのテクノロジーファンド」と化しているわけであり、一般から見ればまさにハイリスク・ハイリターン。大きく狙えるチャンス!(一方で大きく損をこくかもしれないリスク・・)
その一方で、まじめにファイナンス面でみると、SBGは、アリババ等の時価を有する株式もたんまりと保有しています。全部保有株を売りまくれば得られるキャッシュは今の時価総額をはるか超える計算になります。
そうすると「守りがしっかりしているので(実質的なキャッシュリッチ)、あとはAI分野への投資のリターン結果次第」という見方もできます。
とどのつまりどんな未来を信じるかになってきますが、SBG・孫正義氏の未来を信じてBETすることが、FIREを目指すにあたり一番確率が高いんじゃないかと盲信してしまうのであります。
「勝ちそうな馬に乗る」ギャンブルぽく聞こえますが、大まかにいえばそんな投資方針になるかもしれません。
「FIRE」 到達への逆算
「FIRE」到達の目安として、いろいろ考えられますが、「必要生活費からの逆算」でアプローチしてみたいと思います。
○まず毎月の最低限の生活費=20万円で設定(田舎の家族の衣食住・仮計算)
⇒年間:20万✖12ヶ月=240万円
○税引き後240万円の配当金を手に入れるには
⇒240万÷0.8=300万円(税率は簡易計算)
○税引き前300万円の配当金を手に入れるには
⇒配当利回り3%のケース:300万÷0.03=10,000万円の原資
⇒配当利回り5%のケース:300万÷0.05= 6,000万円の原資
この逆算でいくと、億り人(資産1億円超)も視野に含めて、まだ3~4倍の資産運用が必要であります。道のりはまだまだ長い・・・
まあでも、もしこれくらいの固定配当収入を得られるようになれば、「やりたい仕事を好きなだけできる」といった選択の幅(余裕)ができるようになりそう。とても充実した早期年金みたいなものでしょうか??
はたして、このままSBG系に資金の大半をBETしていっていいのか?
様々なSBG関連のニュースは次々と発表されていきますので、引き続き視野を広く動向をみて考察を深めていきたいと思います。